子どものころに誰しもが一度は遊んだことのある「だるまさんが転んだ」は韓国語で何というか知っていますか。また、カタカナにするとどのような表記になるのか気になる方も多いのではないでしょうか。大ヒット映画『イカゲーム』では、「だるまさんが転んだ」や「コンギ」という遊びが話題になりましたよね。
この記事では、大ヒット映画『イカゲーム』で流行した「だるまさんが転んだ」を韓国語でどう言うのか解説するとともに、鬼ごっこやしりとりなど昔ながらの遊びも、韓国語に訳していきたいと思います。韓国語 旅行で話したい方や勉強中の方は、一風変わった韓国語のインプットをするつもりで楽しんでください!
目次
だるまさんが転んだは韓国語でなんて言う?
「だるまさんが転んだ」は、韓国語(カタカナ)で「ムグンファ コチ ピオッスムニダ」といいます。日本語にすると「ムクゲの花が咲きました」となります。
東京学芸大学の調査によればムクゲの花は韓国の国花であり、韓国では国民が大切にしている花で、「永遠」「不屈の精神」といった意味が込められているとも言われています。形はハイビスカスのように可憐で、ピンク色の濃淡が美しいのが特徴です。子どもの遊びにも国花を用いた表現が使われています。
ちなみに日本の国花は、桜と菊ですよ。
【参考サイト:農林水産省】
ルールは日本と同じ?
また、韓国の「だるまさんが転んだ(ムクゲの花が咲きました)」のルールは日本と同じです。
「ムグンファ コチ ピオッスムニダ」という掛け声とともに、鬼が振り向くと、ほかの人たちは止まらなければなりません。静止中に動いているのが見つかるとアウトとなります。最後まで鬼に見つからずにタッチできたら勝ち、というシンプルな遊びです。この遊びは、ルールが簡単で道具も必要ないため、昔から子どもたちの間で広く親しまれています。
「クマを転がす」という韓国語表現も
「だるまさんが転んだ」は韓国語(カタカナ)で「コムドリ トントン トゥルギ」という説もあります。これは和訳すると「クマを転がす」という意味になり、ムクゲの花とはまた違った表現が存在していることが分かりました。この表現は一般的にはあまり知られておらず、地域や世代によって一部で使われていたという説もあります。
しかし、「クマを転がす」という遊びに関する情報が極めて少ないため、一般的には国家の名前を用いた「ムクゲの花が咲きました」として知られているようです。
「だるまさんが転んだ」を韓国語で発音すると?
韓国の「だるまさんが転んだ」は「ムクゲの花が咲きました」となり、だるまさんは全く関係ないことが分かりました。それでは、日本語の「だるまさんが転んだ」を韓国語(カタカナ読み)にするとどうなるのでしょうか?
正解は「ダルマワンイ ノモチョッタ」です。「だるま」は韓国語でも同じく「ダルマ」と発音し「転んだ」という過去形表現を「ノモチョッタ」といいます。
残念ながら韓国で「ダルマワンイ ノモチョッタ」といっても通用しないと思いますが、参考程度に覚えておきましょう。
出典:イカゲーム だるまさんが転んだ (日本語、英語、韓国語)
他にもある!伝統的な遊びを韓国語で言ってみよう
「だるまさんが転んだ」は韓国語(カタカナ)で「ムクゲの花が咲きました」となることが分かりました。それでは、私たちが知る伝統的な遊びを韓国語にしてみましょう。
日本語 | 韓国語 |
鬼ごっこ | スルレチャプキ |
じゃんけん | カウィバウィボ |
かくれんぼ | スムバッコクチル |
こおりおに | オルムテン |
おままごと | ソックンノリ |
たこあげ | ヨンナリギ |
あやとり | シルトゥギノリ |
折り紙 | チョンイチャプギ |
お手玉 | コンギノリ |
しりとり | クンマリッキ |
現代の子どもたちが遊ぶことは少なくなってきたものばかりですが、韓国語で何と言うか分かるだけでも趣を感じられますね。
伝統遊びから見る日本と韓国の言葉と文化の違い
遊びの名前一つをとっても、日本と韓国では文化的背景が大きく異なります。たとえば、日本では「だるまさんが転んだ」は仏教的な存在である達磨大師の「七転び八起き」という言葉を連想させる意味を持ちます。「七転び八起き」とは、何度失敗しても立ち上がって努力する姿勢を表す言葉です。
しかし、韓国は「ムクゲ」という国花を使って国家的なシンボルを感じさせる表現ですよね。これらの表現の違いから、日韓の文化の独自性が垣間見えるのも面白いですよね。
伝統的な遊びが残酷に変わった『イカゲーム』とは?
『イカゲーム』は、2021年にNetflixで配信され世界的に大ヒットした韓国ドラマです。借金に苦しむ人々が巨額の賞金をかけて命がけのゲームに挑むという内容です。
緊張感あふれる展開と社会的メッセージが多くの視聴者に衝撃を与え、世界中で社会現象を巻き起こしている『イカゲーム』。現在はシーズン2も配信されており、引き続き注目を浴びているドラマです。
イカゲームで話題となった韓国の伝統的な遊びを紹介!
世界的に話題を呼んだNetflixドラマ『イカゲーム』では、韓国の伝統的な遊びが命がけのゲームとして登場しました。シーズン1では「だるまさんが転んだ」が有名になりましたが、韓国にはほかにも個性的で面白い遊びがたくさんあります。
その中でも特に注目したいのが、イカゲームシーズン2で登場した「コンギ」という遊びです。この遊びは韓国の伝統文化を象徴するものであり、世代を超えて親しまれています。
コンギとはどんな遊び?
イカゲームで話題となったコンギは、日本の「お手玉」に少し似た、韓国の伝統的な遊びです。「コンギ」という小さな石やプラスチック玉を5つ使い、手のひらで投げたりキャッチしたりしながら、いろいろな技を競います。遊び方はシンプルですが、手先の器用さや集中力、リズム感が必要とされ、子どもたちの間で技を競い合います。
基本ルールは以下の通りです。
- コンギを床に広げる。
- 1個を投げている間に、残りのコンギを1個ずつ拾い、空中のコンギをキャッチ。
- 次は2個ずつ、3個ずつと段階を上げていく。
- 成功すれば次のステージに進め、失敗すれば交代
コンギの魅力について
コンギは、見た目こそシンプルな遊びですが、実際にやってみると想像以上に奥深く、大人でも夢中になってしまう遊びです。限られた空間でも気軽に遊べ、道具は小さな玉が5つあれば遊ぶことができるのもコンギの魅力ですよね。
また、場所を選ばず、誰でもすぐに始められる手軽さが人気の秘訣です。さらに、コンギには指先の器用さや集中力、タイミングをつかむ感覚などが求められます。そのため、遊びながら自然と身体能力や反射神経が鍛えられるというメリットもあります。
ルールも簡単なので、子ども同士だけでなく、親子で楽しむことができます。また、技のバリエーションが豊富で、何度やっても飽きることがありません。遊びながら競い合い、成長できるのがコンギの魅力ではないでしょうか。
まとめ
『イカゲーム』で注目を集めた「だるまさんが転んだ」は、韓国語で「ムグンファ コチ ピオッスムニダ(ムクゲの花が咲きました)」といいます。また、『イカゲームシーズン2』に登場した「コンギ」は、日本の「お手玉」に似た韓国の伝統遊びです。どちらの遊びも、シンプルながら奥が深く、日韓の文化や価値観の違いを感じられる点が魅力です。ぜひ、韓国の伝統的な遊びを通して、韓国語を楽しく学んでみてください。
また、他の遊びに関する韓国語もまとめましたので、韓国語学習の息抜きに楽しんでみてくださいね!