この記事では、ハングルを作った人が日本人であるという説を調べてみました。ハングルといえば、隣国・韓国で使われている文字ですよね。昨今では韓流ブームが後押しし、ハングルを学ぶ外国人が増えています。日本人にとっては馴染みのない言葉ですが、日本語と同じ発音をする言葉があったり、発音方法が似ていたりするので、学ぶハードルは低いかもしれません。
そんなハングルですが、作った人が日本人だというのは事実なのでしょうか?歴史を紐解きながら、解説していきましょう。
目次
ハングルを作った人は日本人?
厳密にいうと、ハングルを作った人は日本人ではありません。
ハングルを作ったのは、李氏朝鮮というかつてあった国の国王・世宗(セジョン)という人物です。
【参考サイト:ソウル観光財団】
ハングルを作った人は日本人だといわれるのは、ハングルが世に普及した背景に日本の偉人・福沢諭吉と弟子の井上角五郎という存在があるからです。
この2人がハングル普及のためにどのような活動を行ってきたのか、歴史を見てみましょう。
「下流階級の言葉」といわれたハングル
もともとハングルは、女性や子どもが使う「程度の低い言葉」だといわれてきました。読み書きに用いるレベルではない、話し言葉という認識だったのです。
ハングルが作られたのは、民衆が富裕層のように漢文を習い読むことができなかったからという背景があり、ハングルは低劣な印象が持たれていたのですね。
そんなハングルに出会い「革命的な言葉じゃないか」と感銘を受けたのが、1万円札の顔としても知られる日本人・福沢諭吉です。
福沢諭吉がハングル新聞を発案!
福沢諭吉は、ハングルを用いた新聞を発行し世に広めるべきだと発案した人物です。
福沢諭吉は朝鮮に関心を持っており、新しくできたというハングルに注目しました。そして「日本語と似ていて、同じように読み書きにも使えそうだ」とし、朝鮮の文明を開花させるために、ハングルを使って新聞を刊行することを思いつきます。
この発案に協力したのが、福沢諭吉の弟子だった井上角五郎という人物でした。井上角五郎は京城府(現在のソウル特別市)に派遣され、ハングルの新聞作りに尽力したそうです。
【参考サイト:産経新聞】
韓国語で自己紹介する方法をまとめ
ハングルは朝鮮・韓国で用いられる言葉であり、作った人も朝鮮にルーツのある元国王です。そんなハングルで、自己紹介をする方法をまとめてみました。
ハングルに興味のある人は、ぜひ綴りにも注目して、学んでみてくださいね。
ハングル | カタカナ表記 | 日本語の意味 |
안녕하세요? | アンニョンハセヨ | こんにちは |
처음 뵙겠습니다. | チョウム ペッケッスムニダ | はじめまして |
제 이름은 〇〇 입니다. | チェ イルムン 〇〇イムニダ | 私の名前は○○です |
취미는 ○○예요/이에요 | チュィミヌン ○○エヨ(イエヨ) | 趣味は○○です |
앞으로 잘 부탁드립니다 | アップロ チャル プタットゥリムニダ | これからよろしくお願いします |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ハングルを作った人が日本人だといわれていますが、実は誤った情報だということが分かりました。しかし、ハングルが世に普及し人々がハングルを読み書きできるきっかけとなったのは、日本の偉人・福沢諭吉とその弟子・井上角五郎の快挙あってこそだということも、明らかになりましたね。日本人もますます注目しているハングル。日本の歴史上の人物がかかわっていたと知ると、なんだか感慨深いものがありますよね。
日本人にも学びやすいといわれていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。