韓国の国旗の意味について調査しました。韓国の国旗は、色使いや形が日本のものと似ていて、親近感を覚えますよね。しかし、日の丸といわれる日本の国旗よりも複雑なデザインをしており、よく見ると同じに見える記号がそれぞれ違う形をしている国旗なのです。この記事では、韓国の国旗の意味や由来、歴史について振り返ってみたいと思います。韓国の国旗の意味には、日本が植民地として支配していた時代の出来事も関係していました。
目次
韓国の国旗の意味は?
韓国の国旗の意味は、中国の伝統的な図案を取り入れたものになっています。韓国の国旗はその昔、李氏朝鮮(りしちょうせん)という呼ばれる時代だった頃に認知されました。日本が朝鮮半島を統治していた時代、朝鮮独立運動を通じて朝鮮民族を象徴する旗として作られたことが始まりです。その後1948年に韓国が独立すると、数ある候補の中からデザインが確定したそうです。
色は韓国の国民性を表している
韓国の国旗の意味の中で、まずは色について見てみましょう。韓国の国旗は背景が白です。白には、無雑で混じりけのない朝鮮民族の同質性と潔白性を象徴したものだそうです。平和を愛する民族の気質であることと、またその状態がこれからも理想であることをアピールするため、白が採用されたといわれています。確定前のデザインには、黄色や緑などが使われたものもあったそうですよ。
四隅の記号は「卦」
韓国の国旗の四隅にある記号の意味は「卦(け)」です。4つあるので「四卦」と呼ばれることもあり、それぞれの卦に異なる意味があります。卦とは、もともと吉凶を判断する材料として用いられていました。四卦の意味は、以下の通りです。
- 三本線:乾(けん)
- 六本線:坤(こん)
- 上下に二本ずつ、中央が一本線:坎(かん)
- 上下が一本線、中央が二本線:離(り)
韓国の国旗の意味は、天地火水、父母男女、東西南北など、すべてが「対比」によって和合していることを示しています。
【参考サイト:東京製旗株式会社】
中央の円が「太極旗」
韓国の国旗は「太極旗(たいきょくき)」と呼ばれることがあります。この「太極」とは、韓国の国旗の中央にある円を指します。青は陰を、赤は陽を示しており、以下の対照的な要素を意味しています。
- 善と悪
- 男と女
- 太陽と月
- 積極と消極
韓国の国旗の意味には「万物は陰陽によって調和統一する」という思いが込められているのです。
【参考サイト:東京都立図書館】
「太極旗」と呼ばれていた衝撃の理由
韓国の国旗が「太極旗」と呼ばれているのは、もちろん中央にある円のデザインに基づくものです。しかし、あえて「韓国の国旗」ではなく「太極旗」という呼び方をしていたのか。それには、日本統治時代に遡る恐ろしい理由がありました。朝鮮半島で日本から独立する運動が行われていた際に、韓国の国旗が完成し、当時は「朝鮮国旗」と呼ばれていました。しかし朝鮮国旗と呼んでしまうと、独立運動をしていることが日本人に発覚してしまう恐れがあるため、太極旗という極秘の呼び方がなされるようになりました。
まとめ
韓国の国旗の意味について調査しました。韓国の国旗は、日本の植民地だった時代に朝鮮の人たちが思いを込めて作ったものであり、現在も呼び名として使われている「太極旗」という名前には、日本から逃げ出すための悲痛な経験が隠れていることが分かりました。現代を生きる私たちにはなかなか当事者意識がない歴史ですが、韓国の国旗の意味にも影響するほど、韓国と日本は歴史的に深く関わってきたのですね。調和や和合を重視する韓国の国旗から、国民性や文化が伝わってきますね。