この記事では、福岡から釜山までフェリーで行く方法があるかどうか解説します。福岡から釜山までは、直線距離で約200キロメートル。飛行距離は約224.59キロメートルで、なんと名古屋から大阪程度の距離なんですね。そのため、九州地方に住む人は気軽に韓国や釜山に出かけることもあるかもしれません。福岡から釜山に旅行や出張に行く際の、移動手段について見てみましょう。
目次
福岡から釜山までフェリーで行ける?
福岡から釜山までは、フェリーで行くことができます。福岡から釜山までは、フェリーで行く方法と飛行機で行く方法があり、所要時間や機内・船内での過ごし方、また料金などに違いがあります。乗り物によって酔いやすいものがあるかもしれませんので、体調面や経済面などさまざまな要素から適したルートを選んで、快適な旅にしましょう。
福岡から釜山のフェリー所要時間は?
福岡から釜山までフェリーで行く場合、所要時間は3~6時間程度です。所要時間に幅がある理由は、高速船であれば3時間程度で到着すること、一般的なフェリーでゆっくり進む場合には6時間程度を見越しているからです。しかし2025年6月現在、高速船の運行はありません。そのため、現在福岡から釜山までフェリーで行くとすると、5~6時間はかかる計算になります。
福岡から釜山までのフェリー:ニューかめりあ
福岡から釜山まで行けるフェリー1つ目は、ニューかめりあです。カメリアライン株式会社によって運行されているフェリーで、船名の「かめりあ」はツバキという意味です。ツバキは釜山の市花であり、また福岡市の市花もツバキ科のサザンカであることから、ニューかめりあと名付けられました。ニューかめりあのフェリーは毎日運航しており、ツアーも提供しているので、お得に釜山旅行や観光を楽しむことができます。
ニューかめりあの魅力
ニューかめりあの魅力は、船に安定感があって揺れづらいこと、そして比較的安価で釜山まで行けることです。大海原でも安心の全長170メートル・幅24メートル・総トン数19,961トンというスペックをもつ大型フェリーで、シートベルトを着用せず自由に旅ができるのも嬉しいですね。また、フェリーは持ち込み手荷物の条件も飛行機と比べて緩く、三辺(縦×横×高さ)が2mを超えない、かつ30kg未満であれば持ち込むことができます。お土産や推し活グッズが多い帰り道でも、ニューかめりあなら安心ですね。
【参考サイト:sky ticket】
ニューかめりあは船内も豪華で快適
ニューかめりあは船内に展望風呂やレストラン、カラオケなど豊富なアメニティーが揃っていて、優雅に旅を楽しめるのも嬉しいポイント。ニューかめりあの公式サイトによると、ニューかめりあにあるレストランは和食、洋食、そして本格的な韓国料理を提供しています。そして、カラオケルームでは日韓の最新曲が用意されており、推し活のために釜山を訪れる人がテンションを上げるにもぴったり!ゲームセンターもありますので、子ども連れの搭乗でも楽しい時間を過ごせますよ。
福岡から釜山までフェリーを使うメリット・デメリット
福岡から釜山までフェリーで行く方法と飛行機で行く方法を例に挙げ、それぞれのメリットやデメリットをまとめてみたいと思います。どちらが良い・悪いではなく、釜山に行く目的や旅のスケジュールによって、より充実した旅になる移動手段が決まるでしょう。福岡から釜山までの移動にフェリーを検討している人は、ぜひメリット・デメリットを知っておきましょう。
フェリーは時間を有効に使える
福岡から釜山までフェリーで行く場合、船内での時間を有効に使えます。移動で疲れた身体を休ませるのも良いですし、インターネットを使って息抜きするのも良いですね。移動に時間がかかりますが、その間の過ごし方が自由なので、子連れファミリーにもおすすめです。また、ニューかめりあにはさまざまな施設があり、移動時間を充実させることができます。飛行機は1時間程度の短い時間で移動ができますが、インターネットが使えなかったりシートベルトをする必要があったりと、人によっては不便を感じるでしょう。
フェリーは料金が安い
フェリーは、飛行機と比べて安価での移動が可能です。まるで海に浮かぶ豪華なホテルに宿泊するような感覚であるにもかかわらず、飛行機よりも安価で旅ができるのは嬉しいですよね。飛行機だと、LLC(格安航空会社)であっても往復2万円ほどかかりますが、フェリーは片道7,731円から。部屋によって料金が異なりますので、詳しくはニューかめりあの公式サイトを確認してみてくださいね。
フェリーは天候に左右されやすい
フェリーは船のため、特に海の状態に影響を及ぼす天候の変化があった場合、運航スケジュールが変更されることがあります。台風や低気圧等による悪天候が予想される場合、欠航になることもありますので、ご自身の韓国旅行や出張のプランに合わせて、フェリーか飛行機か決めると良いでしょう。たとえば現地でのコンサートや会議など、絵絶対に外したくない予定が入っている場合には、欠航の多いフェリーにすることでリスクが高まります。
以前はJR九州高速船ビートルも運行していた
以前は、JR九州高速船ビートルが福岡から釜山までを結ぶルートで運航されていました。JR九州高速船ビートルは所要時間わずか3時間と効率的で、移動を急ぐ乗客や観光客に人気の航路でした。しかしYahooニュースによると、JR九州高速船ビートルは2024年2月、船首部分からの浸水を把握。しかし、国に報告しないまま3ヶ月上にもわたり運行を続けていました。国の抜き打ち監査によって発覚し、それまでは浸水センサーの位置をずらすという隠ぺい工作を行っていたそうです。こうして、JR九州高速船ビートルは日韓航路から撤退しました。
【出典:共同通信】
まとめ
福岡から釜山までフェリーで行く方法について解説しました。2025年6月現在、福岡から釜山までフェリーで行くには「ニューかめりあ」というフェリーを利用する方法があります。ニューかめりあは、まるで豪華なホテル。充実した内容やアメニティーは、6時間の移動時間ではむしろ足りないほど、充実していて楽しい環境でしょう。ほかにも、料金が安かったりゆったり旅を満喫できたりするなど、メリットが多いフェリー移動。ぜひこの記事を参考に、釜山旅行を計画してみてくださいね。