韓国旅行や駐在を考えると、LINEが使えるのかどうか気になる人もいるでしょう。結論からいうと、LINE自体は韓国でも問題なく利用できます。しかし現地でのLINE利用者は少なく、通話やメッセージは主にカカオトークが中心です。
韓国でLINEを使う際の通話料や、カカオトークとの違いを詳しく解説していきます。現地でスムーズに連絡を取れるよう、基本情報を知っておきましょう!
目次
韓国でLINEは使える?
結論から言うと、韓国でLINEを使うことはできます。LINEはインターネット環境が整えば機能するアプリなので、韓国に限らず海外のさまざまな場所で利用することができますよ。韓国国内ではユーザーの少ないLINEですが、日本国内にいる家族や友人と連絡を取るためには必要なアプリなので、韓国でもインターネット環境を確認し、LINEを使えるようにしておきましょう。
通話料は?
韓国でLINEを使う際にも、通話料は日本国内と同じく無料です。LINE通話は位置情報で決まるのではなく、LINE独自の機能なので、LINE同士の通話であればどこにいても無料であることに変わりはありません。ただし、インターネット環境を必要とするため、データ通信量はかかることをお忘れなく!LINE通話を受ける側にもデータ通信量がかかることも、念頭に置いておいてくださいね。
国内回線を使わないで!
韓国でLINEを使う場合には、必ず「機内モード」をONにしてWifi環境のみ使うようにしましょう。誤って日本で契約している回線を使ってしまうと、高額な請求がくる可能性があります。これは国際データローミングという仕組みによるもので、デバイスが日本国外に出た場合、提携先の現地キャリアの電波を自動的に使うようになっています。その場合、通常の定額パケットプランの対象とはならないので、数万円の請求が来る可能性もあるのです!
参考:JAL
韓国語は打てる?
LINEを韓国で使う際、韓国語を打ちこむことはできます。韓国語を打ち込む方法は、LINEというより各デバイスのキーボード設定によって違います。まずはお使いのデバイスの設定画面から、韓国語キーボードをインストールしましょう。韓国語を打つのが難しいという場合には、LINE独自の機能として翻訳機能がついているので、トーク上で自動翻訳をしてくれます。
参考:LINE
セキュリティ面は大丈夫?
韓国でLINEを使う場合には、セキュリティ面も気になりますよね。LINEは個人の連絡先やプライバシーが入ったアプリなので、ハッキングされた場合、あなたのLINE連絡先に登録された友人たちにも被害が及ぶ可能性があります。そのため、韓国でLINEを使う際にはフリーWifiではなく、ポケットWifiを持って行くことが推奨されています。また、LINE独自の機能である以下のセキュリティ対策を講じるのもおすすめです。
- ログイン通知機能:別の端末がLINEにログインした際に通知をくれる
- スマートフォンを探す機能:GPSを利用して端末の位置を特定する
LINEで使えない機能はある?
韓国でLINEを使うことはできますが、一部の機能が使えない可能性があります。たとえばLINEショッピングやクーポンなどの関連サービスは、日本国内限定のものが多くあります。また、一部のスタンプが韓国では使用できないかもしれません。韓国ではLINE自体があまり使われていないため、韓国版LINEの機能や利便性が制限されているのですね。韓国でLINEを使う場合には、シンプルなメッセージや電話のやりとりに留めておくと良いでしょう。
LINEが使えない国はある?
韓国ではLINEを使えますが、実は海外諸国の中にはLINEの利用が制限されている国があります。それは、以下の国々です。
- 中国
- 北朝鮮
- ロシア
- ドバイ(UAE)
これらの国でLINEが使えない背景は、政治的な理由から通信規制上の理由までさまざま。中国では政府が厳しくインターネット規制を行っていて、LINEを含む各種SNSがブロックされています。北朝鮮は、一般市民が国外のインターネットに接続すること自体が禁じられおり、ロシアでは完全ブロックされていないものの、利用環境が不安定だそうです。ドバイでは、政府が通信を厳重に管理しています。
カカオトークとラインの違いは?
韓国でLINEは使えるものの、実際に韓国国内で普及しているのはカカオトークというアプリです。LINEとほぼ変わらないサービスではありますが、双方の国ではこれらが使い分けられていますね。その理由や違いを詳しく見てみましょう。LINEの一部機能が韓国で使えないように、カカオトークも日本では100%機能しない可能性もありますので、それぞれの環境に合ったアプリを使うと便利ですよ。
利用者層と普及率
韓国では、カカオトークの普及率が圧倒的に多いんです。スマホユーザーの9割以上が利用しているといわれています。家族や友人同士だけでなく、学校・職場・家族・行政機関などもカカオトークを使っているそうですよ。LINEは、日本・台湾・タイなどアジア圏を中心に広く普及していますが、韓国では意外と少数派。カカオトークは国民的インフラに近く、LINEは「海外との連絡ツール」として認識されているようです。
機能
カカオトークは、メッセージ機能に加え「カカオペイ(送金システム)」「カカオT(タクシー配車)」「カカオゲーム」など、多彩な生活連携サービスがあります。カカオトークのアプリ1つで、決済から交通、エンタメまで完結できるんですね。実際にLINEも、LINE PayやLINEマンガなどのエンタメサービスを展開しています。しかし、国や地域でサービス内容が異なるため、多くの人がLINE=チャットというイメージを抱いているかもしれません。
スタンプ
LINEは、スタンプ文化の火付け役として知られていることをご存知ですか?クリエイターズスタンプを通じて、個人が自由にデザインを販売できる仕組みが整っていますよね。可愛いスタンプ、ユニークなデザイン、感情豊かなアイデアのスタンプが多く、キャラクター文化に強い日本らしさが反映されています。カカオトークにも「カカオフレンズ」という人気キャラクターがいますが、利用者は実用性を重視する傾向が強いようです。
まとめ
韓国で、LINEを使うことは可能です。現地での普及率が低いので、カカオトークのほうが利便性に優れる場面もありますが、日本や韓国以外の海外の友人・家族と連絡をとるかたちとしては適しているでしょう。双方のアプリの特徴や違いを理解し、使い分けることでより便利になりますよ。韓国に滞在中も、スムーズに国内外の人とコミュニケーションを取れるよう、入念に準備しましょう!

